博士で天才なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの博士で天才な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月16日の時点で一番の博士で天才なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

65.0 1 博士で天才なアニメランキング1位
屍者の帝国(アニメ映画)

2015年10月2日
★★★★☆ 3.7 (301)
1620人が棚に入れました
19世紀末、かつてヴィクター・フランケンシュタイン博士が生み出した、死体に新たな生命を与えて「屍者」として動かす技術が世界に広まり、いまや屍者は労働力や兵力として世界を支えていた。
親友フライデーとの約束のため、自らの手で違法に屍者化を試みたロンドン大学の医学生ジョン・H・ワトソンは、その技術と野心を見込まれ、政府の諜報組織「ウォルシンガム機関」にスカウトされる。
そこで極秘任務を与えられたワトソンは、フランケンシュタイン博士が残した、生者のように意思を持ち言葉を話す屍者=ザ・ワンを生み出す技術が記された「ヴィクターの手記」を求めて旅に出る。

声優・キャラクター
細谷佳正、村瀬歩、楠大典、三木眞一郎、山下大輝、花澤香菜、大塚明夫、菅生隆之
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

思考は言葉に先行する

WIT STUDIO制作。

思考は言葉に先行する。
言葉があるから心がある。
そこに魂=意識が宿る場所があるのだ。
この作品のエッセンスが凝縮された、
印象深いモノローグで始まる。

舞台は19C末のロンドン/英領ボンベイ/日本。
ワトソンとフライデーが、
ある男の手記を探す冒険譚である。
{netabare}人は死亡すると体重が21g減少する、
人類史上最初に死者を蘇らせた男の手記。{/netabare}

そこに魂は存在するのか?
圧巻の映像で鬼気迫るものを感じる。
多くの指摘があるように、
{netabare}後半物語は崩れていくように感じるも、
ただこのテーゼはきつい、勝算がない。
人類が現実で未だ出せていない答えだ。{/netabare}
果敢にも挑戦したスタッフを評価したいと思う。

早逝した伊藤計劃原作である。
本来この作品も未完成とのこと、
天才とまで称された彼なら、
どんな結末を見せてくれたのだろう。
切り捨てるには惜しい作品です。

ハダリーリリスがエロカッコいい。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 48

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

【屍者(伊藤)の意思を追い続けるワトソン(円城とスタッフ)の旅】アニメーション史上最大のゾンビ映画!!!【そしてフライデー、とてもイイb】

伊藤計劃アニメ映画化三部作の第1弾
どうも過去を舞台にしたスチームパンクの今作を1作目に、近未来を舞台にした『虐殺器官』を次回作に、超未来を舞台にした『ハーモニー』で完結を迎えるつもりだったそうです
ただ例のマングローブ倒産で公開時期ズレ込んじゃいましたね、どうなるんでしょうか;


原作は伊藤さんが序文の草稿数十ページを書いた時点で死去された為に絶筆、盟友の円城塔が引き継ぐ形で2012年に完成を見ました
この映画自体、【原作とはほとんど別物】と呼べるほど改変されています
円城さんがそうであったように、今作のスタッフも伊藤さんが書き残した作品の世界観を、試行錯誤の繰り返しで“伊藤計劃作品”として完成させることに注力しています
(※ただし、「伊藤さんならこう書いた」という決め付けではありません)
この映画は屍者の意思を追う物語でありつつ、伊藤さんの意思を追う物語です


SFなので世界観だけ説明させて下さい


ヴィクター・フランケンシュタイン博士が屍者を復活させた事件から100年後の世界
その技術を兵力や労働力に用いることがアタリマエになった19世紀末
屍者技術の研究をしていたロンドン大学の医学生、ワトソン
彼は早慰した親友、フライデーを無断で違法な屍者として復活させる
ワトソンの腕を買ったイギリス政府の諜報機関は、彼にロシア軍を脱走した技術者、カラマーゾフを追うことを命ずる
カラマーゾフはアフガニスタン奥地に屍者の王国を築いたという
イギリス→インド→アフガニスタン→日本→アメリカ→イギリス
世界を股に駆けた旅の中で、ワトソンとフライデーは魂の秘密が記された“ヴィクターの手記”を巡る争いに混ざることとなる・・・


コナン・ドイル、メアリー・シェリー、ヴィリエ・ド・リラダン、イアン・フレミング、フョードル・ドストエフスキー、ジュール・ヴェルヌ、或いは19世紀末に実在した人物達・・・
著名な文学のキャラが次々と出て来るパスティーシュ小説が原作、ってかソレをさらに改変したから同人誌みたいな映画です
この手のは絶対的に苦手な方いらっしゃると思うので注意


物語の肝はやっぱりフライデー
原作と違い、ワトソンとフライデーが親友関係
フライデーが白髪アルビノで“イイ感じの美少年”
死んだ友を思わず復活させちゃった上に、だんだん生前の様子が垣間見えてきちゃったわけ
この辺のワトソンの葛藤が一番の見どころ
すごく丁寧に描かれていて改変としても、映画としても、これは大正解です


『ハル』のスタッフが再集結、主人公に細谷佳正を起用する辺り監督の拘りを感じます
ああ、脚本はフジを退社し自由の身となった山本Pでしたね・・・“Project Itoh”っておみゃーがコレやりたかっただけなのかよ、オイw


美麗な背景や煌びやかにCGで描かれる屍者技術の装置はスチームパンク好きには堪らないところでしょう
スチパン(狭義的にはエレクトリックパンク)アニメとしては『LAST EXEIL』や『スチームボーイ』を超え日本アニメ史上、最高に美しくカッコイイ世界観が描かれてます
記録媒体が挙ってパンチカードなのには笑いました


が、しかし!
オイラとして一番「スゲェな!」って思ったのが今作がたぶん【全世界中のアニメの歴史史上で最高の“ゾンビ映画”】であったことかな(爆)
特にゾンビなんてCGで描写すれば良いものを、ほとんどのカットでゾンビ独特の“歩き方”を作画しているというのにはアッケに取られましたw
いいぞ、もっとやれ


それにゾンビ美少年との友情の物語が重なる
全くいやらしさは感じさせずに、耽美な世界に魅入れる120分でもうお腹イッパイって感じで拍手です


でも、ここまでフライデーの存在が大きくなるとハダリー(花澤香菜)は結局のところ何なんだ、お話散らかりすぎだろ、って疑問もあります
(ワトソンがノンケだって示すためのキャラとか言うなよ!)
それこそ『ハル』を観て補完する必要があるんじゃ、とオイラは思うのです


なんだかんだで全く退屈しなかった素晴らしい映画です
伊藤計劃三部作とかカンケー無しにオススメしますb
唯一心の底からツッコミを入れたかったのは、楠大典さんが「バーナビー」を名乗っていたことでしょうか・・・
おまえはロックバイソンだろ!!!ってwww

投稿 : 2024/11/16
♥ : 21
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

娯楽作品としては原作よりよくまとまっています

-・-・-・-・-・-・-視聴前レビューー・-・-・-・-・-・-
本日公開の作品
私は来週けみかけさんと観てくる予定ですが
全くレビューが無かったので
誰か少しでも興味を持ってくれればと思い
筆を執ることにしました

この作品はノイタミナムービー第2段
Project Itoh3部作の一つとして
先陣を切る形になります

Project Itohというのは
2007年に彗星のごとくデビューし
2009年に世を去ったSF作家伊藤計劃の作品を
アニメ映画として公開するプロジェクトです

計劃が作家として活動できた期間は短く
世に送り出した長編作品は
虐殺器官
METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS
ハーモニー <harmony/>
の3本だけですが
その短い期間で書き上げられた作品は
閉塞していた国内SF界に
新たな潮流を巻き起こす契機となりました

PSYCHO-PASSが最初にアニメとして放映されていた時も
ネットでは計劃作品との共通点などが指摘されていましたが
こうやって同じノイタミナプロジェクトとして発表されると
やはりPSYCHO-PASSシリーズのルーツの一端は
伊藤計劃にあったんだなぁと改めて思います

既にお気づきの方もいると思いますが
前に述べた3作品の中に屍者の帝国は入っておりません
昔から文芸の神様というやつは
俊才を見つけるとすぐに手元に置きたがるようで
計劃もこの作品を数十ページ書いた時点で
神の御許へと召されていきました

後を引き継ぐ形で残りを円城塔が書き上げたものが
このアニメの原作となる屍者の帝国となります
円城氏はスペースダンディの豪華すぎる脚本家の1人だったので
小説はあまり読まない方でも
アニメに精通している方ならばご存知かもしれませんね

しかしまぁ
この作品は計劃自身がほとんど関与できていない上
他2作は近未来SFだったのに対し
この作品は19世紀を舞台にしたいわゆる伝奇ロマン
これをProject Itohトップバッターに持ってくるのは
かなりの冒険だと思います
Project Enjohの間違いじゃないのか?
とか突っ込みを入れたくなります
これがこけたら他の計劃作品に響くんじゃないか?
とか心配になります

しかしこの小説を計劃作品と認められるかどうかは別として
読み物として十分に面白かったのは確かですので
映画版の出来はどうなのかこの目で確かめてこようと思います

-・-・-・-・-・-・-視聴後レビューー・-・-・-・-・-・-

原作から比べると大分いろいろ弄ってありますが
概ねプラスに働いていたように思います

原作未読既読に関わらず楽しめる作品だと思います
原作を一切読まずに見た場合
ストーリーの細かい部分はよくわからないでしょう
しかし、そこを画面の中で細かく描写してテンポを損ねるよりも
アクションシーンで一気に押し切ってしまう方が
ずっとスクリーン映えするのは間違いありません
終盤の圧巻の映像美にはただただ絶句するばかりであります

そもそもの原作自体がハイパーテキスト性の高い小説です
文学におけるハイパーテキストすなわち超文脈とは
語句や人物、事件などの名前だけを作中に使い
その説明は作品の外に置いてあるものを指します。
もしもその言葉をしっかり理解したければ
Webのhtmlリンクをクリックして別のページに飛ぶように
別の小説や聖書、哲学書、理工書など開かなくてはいけません
場合によっては映画、漫画、アニメなどに行きつく場合もあります

この手法を使う事で限られた紙面の中に
無限の奥行きを出すことができますが
同時にベースとなるジャンルの知識に乏し人間には
その面白さがさっぱり理解されない危険性も孕みます

かつてエヴァンゲリオンが空前のブームを引き起こした背景に
この手法がありました
難解な言葉を断片的に並べ一切説明しない
その結果たくさんの解説本考察本が出版され
それらが飛ぶように売れたのは
作品の外にある科学・哲学・宗教を
ガジェットとして次々に使い捨てた結果
非常にたくさんのハイパーテキストリンクが張られていたからです

この屍者の帝国という作品でも鏤められた要素全てを理解するためには
SF・ミステリ・科学・哲学・宗教そして19世紀の歴史背景など
幅広いジャンルの造詣を要求されます
また原作ではハイパーリンクを張らずに
作中にて詳しく解説されている事柄も
映画では冗長すぎるため解説部分を丸々削除されていたりします

こんな風に書いていくと
まるでこの映画が極めて難解で一握りの人だけが楽しめる作品
というように見えがちですが
この作品の見事なところは
細かいところがわからなくても楽しめる点にあると思います
まっさらな状態でこの映画を見て細部まで理解するのは不可能ですが
スタッフもそんなことは承知の上で
全てを理解できなくても楽しめるように作ってあります
原作の魅力を言葉で説明するのではなく
直接感じてもらうというのがこの作品の切り口で
それは非常にうまくいっていたと思います

従って原作未読既読問わずオススメできる映画だと思います

以下原作と映画版の相違点について
{netabare}
かなりいろいろな点にアレンジが入っていますが
各国陣営のキャラ数の削減と果たす役割の変化が一番大きいと思います
物語の流れに沿って違いを確認していきましょう

英国

ジョン・H・ワトソン&フライデー

本作主人公にして最も大きく改変がされた人物
後にシャーロック・ホームズの右腕となる男
原作のワトソンは医学部の優秀な学生で
教授に推薦されウォルシンガムに所属することになります
そこで貸与された最新鋭の実験体が
Noble_Savage_007コードネーム:フライデー
つまりもともとワトソンの友人であったという設定自体が
映画版のオリジナルです
時折見せるフライデーの暴走も映画のみの設定
映画版のワトソンを突き動かす動機の大半はフライデーにあり
ワトソンとフライデーのエピソードは作品の中核の部分です
この部分がオリジナルなので作品としてはもはや別物に近い印象
先に映画を見てから原作本を読んだ人には
淡白すぎるワトソンがただ周りに流されて動いている様は
おそらくかなり物足りないのではないでしょうか?
このワトソン&フライデーの肉付けの巧さが
映画版を原作以上に魅力的な物語にしています

フレデリック・ギュスターヴ・バーナビー

ワトソンたちとは逆で原作でも映画版でも全く変わりませんw
実在の人物でアジアロシア境界を旅行し手記を発行しています
作品内ではその経験と胆力を買われ諜報員に選ばれたようです

エイブラハム・ヴァン・ヘルシング&M

ワトソンたちの上司にあたる人物たち
映画版では一人に役割をまとめています
原作ではMはほとんど出てきていませんが
弟が探偵をしているという発言から
マイクロフト・ホームズであると考えて良いでしょう
しかしマイクロフトはものぐさで人嫌いな性格なので
実際に表に出てきて指示を出したり対立したりする役割は
ブラム・ストーカーの作りだしたヴァンパイアハンター
エイブラハム・ヴァン・ヘルシング卿が担当しています
映画ラストにつなげるためにMの方の名前を残したのだと思いますが
クライマックスの立ち回りはMではなく
ヴァン・ヘルシングにやってほしかったところですね
なおトランシルヴァニアにおけるヘルシング卿の活躍も
作中ではザ・ワンと花嫁を巡って対決していたことになっています

ロシア

アレクセイ・フョードロヴィチ・カラマーゾフ&ニコライ・クラソートキン

どちらもカラマーゾフの兄弟の登場人物です
アレクセイとクラソートキンの設定は改変されていません
改変されてはいませんがいろいろと省略されています
そして結末もいじってあります

アレクセイの計画は自身を屍爆弾化し
「証拠品」として大物を吹き飛ばすという一種の自爆テロ
原作ではクラソートキンは屍者化しません
アレクセイを連れてぺテルスブルクに行き
アレクセイの計画を実行する役割がまだ残っているからです

映画の方ではインパクトを重視してか
アレクセイとクラソートキン両方とも屍者化してしまいました
これでは計画が実行できません
実行できない計画そのものの話が無かったことになり
アレクセイが一体何をしようとしていたのか
真相が明らかにされぬまま物語は進んでいきます

アメリカ

レット・バトラー

風と共に去りぬにおけるスカーレットの恋人です
原作ではピンカートンの一員でハダリーの上司
ハダリーの能力を使ってグラントを襲撃している張本人
本来なら主人公パーティの5人目だった男です
ハダリーが火炎放射器で屍者を一網打尽にするシーンは
元々は彼の登場シーンのはずでした

原作では大里化学の事件の後
日本編は続きがあり
会談するグラントと日本皇帝が襲撃されますが
首謀者が居なくなっている以上
エピソード丸々カットになっています

ハダリー・リリス

出典はSF小説未来のイヴ
映画版では発明王トーマス・エジソンが作ったことになっていますが
未来のイヴにでてくるのはそれをもじったエディソン博士
元に戻さずにエディソンで良かったような気もしますね

原作ではピンカートンの一員としてグラントに仕えていますが
実際の主はレット・バトラーで
彼の利益になること以外はやりません
屍者を操りグラントを襲撃していましたが
レット・バトラーが出てこなくなったことで
その設定もうやむやとなり
作中の彼女の存在意義自体がだいぶ薄くなっています

さらにはラストシーンでも出番を奪われています
原作では事件を終息に導いたワトソンは諜報機関に高く評価されます
しかし、その評価は身内だけではなく敵対者も含まれていました
レット・バトラーを人質に取られたハダリーが
暗殺者としてワトソンの前に現れます
ワトソンは事件の際に手に入れた屍者を作る菌株あるいは言語の結晶
それをハダリーの手で自らに注入し
諜報機関が容易に手出しの出来ない重要度の存在へと引き上げます
しかし、それによって元のワトソンの人格は失われてしまい
それが映画のラストシーンに繋がります

このシーンは介助者がハダリーからフライデーに変更され
そこに至るまでの経緯の描写もなくなっています
原作と同じような顛末なのかどうかも分かりません

日本

登場人物には特筆するものがありません

暗殺未遂事件の話は先ほど述べたとおり

ヴィクターの手記を見つけてからのシーンはほぼオリジナル
あそこも映画版ワトソンとフライデーの絆が確認できる良いシーンでした
ここに限らずフライデー絡みの改変はとにかく出来がいいですね

このあたりからロンドンに戻るまでは
ほとんど別物と言っていいくらいのオリジナル展開です

ザ・ワン

フランケンシュタインの怪物
チャールズ・ダーウィン
Noble_Savage_001
原作ではヴィクターによって造られたのではなく
ヴィクターが見つけ出し再起動させた古代文明の遺産のようです
その肋骨から生み出された彼の花嫁となる存在を
心変わりしたヴィクターが命を吹き込む直前に殺してしまったことが
メアリー・シェリーが脚色し記述した事の発端の物語という事になっています
映画版ではハダリーを花嫁に作り替えようとして失敗していますが
原作では虚空から花嫁を召還することに成功し
花嫁を連れて現場を去りそのまま行方知れずとなって終わります

おそらく原作を読んでいない人は
たいていの人がハダリーが花嫁になるシーンで
ワトソンたちが阻止して終わることをなんとなしに予測すると思いますが
ザ・ワンが花嫁を手に入れる原作の結末を先に知っていると
本当にどっちに転ぶかわからない手に汗握る展開でした

全体的に映画化における原作改変は成功だったと思います
やはりワトソンにフライデーという強い動機を与えたことが何よりも大きいでしょう
傍観者の代名詞でもあるワトソンを主役に据えたはいいものの
元来の傍観者としての性質と物語を動かしていく主人公の性質が
どちらも中途半端に発揮されてしまっているのが原作ワトソンです
よりアクティブなワトソンを用意して
傍観者となったのは事件後であると繋げた映画版のほうが
一味上手だった印象です{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 27

68.4 2 博士で天才なアニメランキング2位
モンタナジョーンズ(TVアニメ動画)

1994年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (24)
178人が棚に入れました
時代は1930年代。ボストンで航空貨物会社を経営するモンタナ・ジョーンズは、従兄弟のアルフレッド・ジョーンズの上司・ボストン自然科学博物館のギルト博士からの指令を受け、偶然知り合ったメリッサを連れ、3人で古代遺跡に眠る伝説の秘宝を求め世界を股にかけた冒険に出発する。行く先々では秘宝の収集家のゼロ卿達がそれを虎視眈々と狙っており、モンタナ達はゼロ卿の野望を打ち砕くべく大活劇を繰り広げる。

声優・キャラクター
大塚明夫、中尾隆聖、岩男潤子、吉田理保子、津久井教生、大友龍三郎、桜井敏治、チョー、滝口順平

HeX さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

子どもといっしょに安心して見られる良作!

スパイ大作戦+インディ・ジョーンズ+名探偵ホームズ(キャラだけ)という感じ。

古代遺物(オーパーツ多し)を悪用しようとする輩と、それを阻止し博物館に収めようとする主人公サイドとの、笑いありバトルありメカあり涙ありロマンスありの作品。

基本的には一話完結、主人公側が遺産を取り戻して一件落着というタイムボカンシリーズのようなテンプレ展開ではあるのだが、そこは好意的に、様式美と考えてしまおう。

過度な暴力もいかがわしいキャラもおらず、まったく安心して老若男女が楽しめると思う。実在の都市や遺跡、歴史などを踏まえているので、半ば観光気分で見られるのも良い。

THE ALFEEのOP/EDも作品の雰囲気に合っていてGood。

↓の方がおっしゃるように、十分DVDになってていい作品。レンタルビデオは昔見かけたことがあるが…セル物はもしかしたら一切ないのかも?

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

ace さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

イライラするギャグアニメって感じ

●このアニメの概要
このアニメは1930年の地球が舞台
アメリカ人の冒険家モンタナ、アルフレッド博士、メリッサの3人が
世界中を愛機「ケティ」で飛び回り、
遺跡盗賊でライバルのゼロ卿たちとの死闘を演じ、
危険な罠をかいくぐり宝を探索する
大冒険アニメ!!!
・・・ではなく、ギャグアニメです

●どうもライオンが人間の代わりっぽい・・・なんで?
パッケージを見ても分かる通り、どうもライオンが人間になってるっぽい
帽子を被って耳を隠せば、鼻が赤いだけの人間に見えるキャラもいる(メリッサ)

みなしごハッチも、「人間の代わりに昆虫」を採用していたが
このアニメは「人間の代わりにライオン」を採用しているということ

だがみなしごハッチは昆虫の特性を持っていた
羽があるので空を飛ぶ、蜘蛛は糸を出し、カブトムシは怪力、カマキリは鋭い鎌で切り裂く
などなど・・・、
だがこのアニメにはライオンの特性は一切ない

足が速い、体格がでかい、強力な爪や牙で攻撃する、といった特性は一切ない
従って、ライオンに人間の代わりをさせる必要はまったくないと思うんですが
なぜわざわざライオンにしたん???
人間でいいやん・・・と俺は思ったが
まぁ、これはこれでいいん・・・か?

たまに馬みたいな人間もいるので
全員が全員ライオンではないのかもしれない・・・

●ストーカーされ続けるモンタナ
モンタナはメリッサとゼロ卿+お供のバカ3匹に常にストーカーされている
モンタナをストーカーするメリッサをストーカーするゼロ卿とお供のバカ3匹という
地獄絵図のような回もよく見られる
ちなみになぜゼロ卿がメリッサの居場所がわかるのかは謎

●警察は機能していないようです
警察は一応存在しているが、なんの役にも立たずそもそもめったに出てこない
出てきても、モンタナたちの邪魔しかしない
ゼロ卿がどれだけ町を破壊し暴れ回っても最後までなにもしない
盗賊や私兵の軍はいくらでもいるが、無能な警察より圧倒的に強い

◯よい

●熱い男!モンタナ!
1話で、一般人の店を破壊しまくり、車で暴走し人を大量に殺しかけ、のほほんとしていた
俺はそんなモンタナの自己中で身勝手な態度にイライラしていた・・・
はっきり言って視聴3分で嫌いになった
こいつと52話も付き合うのかよ~・・・ともうイヤになっていた
だが見進めるうちに

強力な信念と、命をかけて宝をゲットするという意志の強さを持ち、
村が盗賊に襲われると縁がなくとも解決するまで共に戦い、
知り合った子供や協力者はどれだけ私利私欲に染まった協力者でも
命がけで助けるというとても熱い男であることがわかり
嫌いどころか、大好きになった!

男として尊敬できる見上げた根性を持つ熱血漢!
どんなピンチでもジョークと皮肉を忘れない精神性!
ピンチの者がいれば、いかなる状況下でも意地でも助ける!
出会って数分の羊飼いの子羊が崖下に落ちても、助けに降りる!
困っている者は決して見捨てることはない

ここまで漢らしい漢は、俺が視聴した全アニメ中最高かもしれない

●毎回毎回世界中を飛び回る
インドへ行ったりスペインへ行ったりカンボジアへ行ったり中国へ行ったりトルコへ━
爽快です!!
次はどこへ行くんだ~~~???とわくわくできる!

●お宝以外には興味がないモンタナ
ある回でメリッサが「冒険はもううんざり」みたいな事を言うと
モンタナは「降りたければいつでもどうぞ」と言い、メリッサをきれさせる
美女や金には興味がなく、本当にお宝と冒険にしか興味がない少年そのもの!!
こういうヤツは大好き
お宝を探しているのに金に興味がないってのはちょっと変だけどねwww

●勉強になる
毎回、向かう国の歴史や宗教などのうんちくが語られる
「へぇ~~~」と勉強になることもある
良い!

●ライバル、ゼロ卿の唯一のいい部分
ゼロ卿に関しては「わるい」で散々書く
こいつのせいでせっかくのいいアニメが台無しになった、が・・・
一応こいつにもいいところがある・・・それは・・・

「命がけで宝を奪う」というところ
武装した軍人たちに大砲をぶっぱなされようと、ひるむことはない!
「命に代えてもお宝をゲットするんだ!!!」という本気の信念は、見上げたもの

◯わるい

●ゼロ卿
モンタナのライバルのバカ
第1話ですごい登場の仕方をし、あっという間に財宝をかっさらっていったので
とんでもない強敵!ラスボスだー!・・・と威厳を感じたのだが・・・
ただのバカだった
そりゃないぜ、がっかり

・・・・そして、自分が一番がっかりしたのが、ゼロ卿は自分で財宝を探したりせず
モンタナにストーカーして財宝のありかを見つけるということ
なんだそりゃ
凄腕財宝探索家のライバルかと思っていたらただのストーカーだった・・・

ゼロ卿は謎解きがわからないので、遺跡に盗聴器を仕込んで一時撤退
後でモンタナがやってきて謎解き、それを盗聴しゼロ卿もその遺跡を進むという・・・
まぁこれはこれでいいんですが
問題は誰がどう見たってすぐそこにお宝があるじゃねーか!!という部分を無視するということ
罠かなにかを警戒しているようにも見えないし
本当~~に気づかずに素通りしている
バカすぎてイライラする

●ゼロ卿は「ろぼっ子ビートン」の「ガキオヤジ」に似ている
このアニメの1つ前に見終えたばかりの「ろぼっ子ビートン」、(レビューも有るよ!)
あのアニメには「ガキオヤジ」といういわゆるバイキンマン位置にいるキャラがいるんです
全話に登場し、主人公のまーちゃん&ビートンの邪魔をする

ろぼっ子ビートンのほとんどの回が、まーちゃん&ビートン∨Sガキオヤジの対決なのですが
このアニメもまさに、ろぼっ子ビートンそのもの
モンタナ&アルフレッド&メリッサ∨Sゼロ卿とお供のバカの対決で終わる
そういう意味で、ガキオヤジはゼロ卿に似ていて、
このアニメはろぼっ子ビートンに似ている

●財宝を見つけても意味なし
毎回モンタナたちは財宝を見つける、とんでもない大金持ちになっているはずだが
だが回が終わるとそのことはリセットされているようで
全然金持ちになっているようには見えないし、普通のしょぼい仕事を続けている
「1話完結型」なのか、それともこの世界ではお宝は大した価値がないのか・・・

●あまりにも簡単に財宝をゲットする
1話完結型ってところもあって、毎回毎回お宝をゲットして去っていく
もう少し苦労したら?
5~10話で1お宝とかさ・・・なんだかなぁ
毎回毎回っすよ
これは・・・どうよ・・・・変!

●お宝がある場所は観光名所が多い
まぁ、このアニメは世界中の観光名所を紹介したいんだろうけど
まぁまぁの確率で観光名所にお宝があり、一行はそこに向かい、謎を解き、宝を目指す
だが、不自然な点がある
観光名所なのに観光客はまったくいない
この世界では有名な観光名所であっても、興味がある人は誰もいない様子
お宝にも手つかずで、誰も興味ない
ちっと都合が良すぎん?

●なぜか武器を持たないのでイライラする
毎回毎回毎回毎回ゼロ卿たちの銃で脅されてピンチに陥る
自分たちも武器を持とうとは一切考えないのは奇妙
いい加減対策しろと思う
何度こいつらはゼロ卿の銃に脅されてるんだ???
1話中2度、銃に脅され好きにされることもある

●狭い世界
モンタナは世界中でしょっちゅうメリッサに「偶然」出会う
お宝を探しているのも世界中でモンタナとゼロ卿しかいない

●いつも足手まといのメリッサ
ゼロ卿に捕まり人質になる
逃げるときにこける
香水の匂いで隠れてるとこがバレる
靴を落として隠れてるとこがバレる
などなど
イライラするバカ女
モンタナの邪魔ばかりする

●な、な、な、なんだこりゃ!?
コメディアンとか芸能人かなんかがゲストで声優やってんのか?と本気で思った
いや、調べたわけじゃないので、本当にそうかもしれない

3◯話でゼロ卿のそっくりさんが出るんですが・・・
最初見た時、びっくりした!!
とんでもない棒読み・・・よくあるプロの声優が素人の真似してるとかじゃなく、
本当に棒読み
恐らくプロ声優ではなく、俳優さんとかの素人がしゃしゃり出てきてゲスト声優やってると思われる
聞いてられなかった
俺が「今からこのセリフを喋れ」と言われたらこうなるんじゃないか、レベル

◯VERDICT

「だからおもしれーんじゃねーか!わかりきった人生なんて気の抜けたソーダ水みたいだぜ」

7/10

かなりギャグ傾向が強い
冒険2に対しギャグ8ってとこ
なので「宝島」や「原始少年リュウ」「みなしごハッチ」のような真面目な
冒険アニメだと思って見るとがっかりします
「これはギャグアニメ」と認識して見ることをお薦めする

●不死身
ギャグアニメの特徴、不死身
このアニメはギャグアニメなので
飛行機が墜落して地面に激突して大爆発しても怪我1つないし
車で高速で建物に突っ込んでも、時計塔のてっぺんから落下してもなんの問題もないし
島が沈むほどの大爆発に巻き込まれても
アンパンマンのパンチで吹っ飛び捨て台詞を叫びながら彼方へと消えるバイキンマンと同じ構図で
吹っ飛んで消えていく・・・
もちろん次の回では怪我1ツなく復帰するwww

●評価はかなり難しい
最初の方はあまり良くなかったが、徐々に盛り上がってくる
だが傑作レベルとはぜんぜん言えない
でもまぁ悪い気はしなかった

●モンタナは漢そのもの!
「いちかばちか、これしかねぇんだ」と一言言い残し、躊躇もなく危険な水の中に飛び込む!
絶体絶命のピンチに、仲間たちを助けるため危険極まりない賭けに出る
迷う素振りすらない!
なんという漢!
素晴らしい!

●わりと本気で殺し合ってるモンタナとゼロ卿
いわゆる全然本気でないギャグの「殺し合い風」ではなく
けっこう本気でお互い殺し合ってるwww
ゼロ卿がワニ数匹に食い殺されそうになっているところを大笑いで眺めるなど
また、お互いが遺跡の罠にかかって死にかけているのに助ける気はお互い1ミリもない

●ギャグアニメのくせに殺し合いは割りとガチ
上と似ているが、
ギャグアニメのくせに盗賊が村を襲った際の描写がガチ
弓矢が飛び交い、爆弾が破裂し、青龍刀で襲いかかる
投石機で家や人を破壊する
ゼロ卿が機関銃を盗賊に渡し乱射するなど
直接の描写こそないが、死人はまぁ出まくっていることが容易に想像できる

●一番がっかりしたのはやはり・・・
ゼロ卿に関しては何回もすでに書いているが、やはりこいつにはがっかりした・・・

理由としては、モンタナたちのライバルとしてはザコすぎるという点ですね
いつも謎解きがわからず、モンタナ頼みで、
そもそも「遺跡やお宝の話そのもの」がわからず
最初からからモンタナのストーカーをして情報を得ることも少なくない
あまりにも力に差がありすぎる

本当にそのへんのチンピラを無理やりライバルに仕立て上げた感じです
最初は自分たちで動いてお宝や遺跡を探していたが
15話くらいからモンタナたちをストーカー、盗聴、盗撮することでお宝や遺跡を探すようになった

それどころか、もはやプライドもなにもなくふつーーーにモンタナのもとに
「お宝の情報をよこせwww」とおねだりしに訪れるようになる・・・

というか、モンタナをストーカーし、追い詰め
「なにを探している!」と、
そもそもなんの宝を探しているのかすらわからないこともあれば

なんと!
どこに、いつ、何を求めているのかわからないまま
モンタナの飛行機の中にじーーっと潜んでしていることもあるwwww

こんなしょぼいライバルかつていたのか?というほどの小物っぷり
やばくなったらモンタナに和解を求め謝罪するという

モンタナのレコード(お宝の行方)をパクってもバカすぎてその中身が理解できず
結局レコードをモンタナに返して、モンタナがそのレコードの謎を解くのを盗聴して
宝をパクりに行くという
とんでもなくアホなことをすることもある

こいつらは謎解きは1回たりとも解けず、モンタナが解くのを待っていることが多く、
毎回モンタナたちを殺そうと追い詰めるがこいつらはモンタナを殺せば何もできなくなるのに
モンタナを殺してどうすんだよ・・・

神殿の柱を自分で壊しといてその神殿に押しつぶされて死にかけるなど
俺はいまだにゼロ卿の名前の由来は、「頭ゼロ卿」なんじゃないかとガチで思っている
アホな部下からも「本当に意味わかって言ってんの?wwww」とバカにされている・・・

ゼロ卿はモンタナから「すかしたキザ野郎」と言われただけで発狂レベルでブチギレていたが
「ストーカー野郎で無能な頭ゼロ卿」と言われた日には失神するんじゃないかwwww

●ゼロ卿の流れ
モンタナをストーカーし、宝のありかを盗聴、覗き

モンタナより先に目的地に到着
だが謎解きがわからず、またモンタナをストーカー

モンタナが謎解きを完遂するところを盗聴、覗き
モンタナ、お宝ゲット!

その様子をストーカーしていたゼロ卿、人質作戦か銃で脅しお宝を横取り
でもバカなので毎回モンタナに反撃され敗北

最初へ戻る

●そもそもゼロ卿より部下のニトロ博士のほうがずっとすごい
ニトロ博士がいなければゼロ卿一味は活動そのものができない
それほど大きな存在で代えが効かない
明らかに天才で、ゼロ卿より遥かに有能

はっきり言う
このアニメの真のボスはゼロ卿ではなく、ニトロ博士と言ってもよい

●やはりモンタナたちが武装しないのは無理がある
52話ある中で、ゼロ卿たちに「銃で脅されて」宝を奪われたり、人質を取られたりするのは
30話くらいあるのではないか?
ゼロ卿が同じ目的地にいる、とわかっていても絶対に素手で向かうモンタナたち

●すっきりしない
この手のギャグアニメにこんなこと言ってもしゃあないっすけど
最後までゼロ卿たちはなんの責も負わず終わる
死刑になるとかせめてどっかから落ちたり爆発に巻き込まれたりで生死不明にくらいはなってほしかった
すっきりせんなぁ・・・

●さいごに総括
最後まで視聴した俺のこのアニメの印象は・・・
やはり「ろぼっ子ビートン」の冒険版かなぁ~と
ろぼっ子ビートンを見てない人にはわかりにくくてすまん!

まーちゃん&ビートン VS ガキオヤジ

モンタナ一行 VS ゼロ卿

この構図が似すぎているところ、
2つともギャグアニメというところ、
ゼロ卿もガキオヤジも全話に登場し主人公側と決闘するところ(ビートンは決闘回ではないこともたまにある)
ゼロ卿もガキオヤジもメカを使って主人公側と戦うというところ、
ゼロ卿もガキオヤジも複数の部下を持っていて、そいつらに指令を出し戦うところ、
最初は優勢だが、後半に主人公側に負けるというところ(ガキオヤジはちょくちょく勝つ)

などなど、
構図がマジで似ている、細かな違いは当然あるけどね
ただガキオヤジはゼロ卿よりだいぶ頭がいいと思う

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

66.7 3 博士で天才なアニメランキング3位
秘密結社 鷹の爪 ~ゴールデン・スペル~(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (34)
90人が棚に入れました
元祖クソアニメにして新感覚ピカレスク・ギャグ・ロマン、ウィズコロナ仕様で堂々復活!悪の秘密結社『鷹の爪団」は、たった一言で人間を意のままに操れる太古の呪文“ゴールデン・スペル"を蘇らせることに成功する。「これさえあれば、念願の世界征服もステイホームしながら簡単にできる!」と、はりきって“便意スペル"など様々な効果のゴールデン・スペルを開発するが、何者かによって“スペル"を開発プログラムもろとも全て盗まれてしまった!“ゴールデン・スペル"が悪意ある者の手に渡れば、世界は大変なことになる。盗まれた“スペル"を取り戻すため、調査を開始する鷹の爪団。しかし徐々に巨大な陰謀に巻き込まれていき…守れ!世界とソーシャルディスタンス!

声優・キャラクター
中田譲治、FROGMAN

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

魅力あるシリーズ作品(6話まで視聴して)。

鷹の爪シリーズのことを初めて知ったのは
某動画サイトで見た「秘密結社黒の騎士団 【鷹の爪MAD】」でした。
あまりの衝撃に、すぐさま元ネタの本作シリーズ1期1話を観て感動^^。

・・とはいえ、鷹の爪シリーズ作品は
これまで数話程度しか観れてません。
ですので、実際これまでの流れも全くわかっていません。

今ちょっとだけwikiで調べてみましたが
全てのシリーズ合わせた総話数+劇場版の本数になると、おびただしい数ですね!。
とても今から振り返って視聴するのは不可能にすら感じるw。

今回、運よく放送されている時期にめぐりあえたので追ってみることにしました。


>6話まで視聴して
まず、やはり総統と吉田くんのゆるぎない存在感がすばらしい!。
総統の人間味も何とも言えない良さがある。
クロッター社社長との神社のエピソードでは、泣きそうになってしまいましたw。
吉田くんの声としゃべり口調は、もう芸術の領域に感じます^^。
FROGMANさん、スゴすぎますw。

作品自体はかなり少人数、低予算で作られているのでしょうか?。
作画・動きは最小限ですが、無駄のない最大限の表現がされていると思います♪。
ED曲+映像もおしゃれですね。心地よい。
最初変だと感じていたOP曲もだんだん中毒性が。。

各種CMも本編かと思ってしまうほど違和感ない自然な流れで観てしまいますw。
時代の流れに敏感に、即座にネタがぶっこまれる小回りの良さも
本作シリーズの大きな魅力なのではないでしょうか?。

真剣に1話1話観るのではなく、疲れた時などに気楽に観てみたら
脳とココロを癒してくれるような、そんな作品だと思います♪。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

世界征服企んでいるのに応援される秘密結社

 毎度おなじみ、鷹の爪団のアニメです。

 個性的なキャラだけど、キャラそのままで口は動くけど、動作がかなり少なく、言葉の多さ特徴です。
 言葉で人間を支配するスペルにおける悪用を食い止めるために、立ち向かう鷹の爪団のお話です。

 鷹の爪団主演の途中CMが面白いです。
 また、人気声優の演じる敵味方キャラも個性的で、お話にアクセントがあったです。
 話すこと、やることなすこと面白いです。

 EDも人の演奏を面白く撮影して、曲とマッチしすぎてたです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

pikotan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

コラボCMが面白い

本編も面白かったのですが、毎回流れる日清食品とのコラボCMの方がより面白かったかもしれないですね。
特に最終話で行われた日清食品の宣伝部長や声優の中田譲治さんらが出演した生CMは、日清ラ王を食べたくなるゴールデンスペルとして中田さんらがスタジオで日清ラ王をすするのですが、あの音を聞いたら堪らずコンビニに走った人もいたことでしょう。
最終回に強力なゴールデンスペルが発動されたと思ったら翌週に外伝が放送され、アニメ後半で全く出番の無かったデラックスファイターが鷹の爪団を逆恨みしてアジトに文句を言いに来たところ、なぜか全てのCMを一緒に観るという流れに。
今回もすべり気味のギャグと吉田君のメタ発言や毒舌の数々を楽しませてもらいましたが、観終わって感じることはCMの印象の方が強いということ。
個人的には日清食品さんとのコラボCMは大成功だったと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2
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